OPTiM社 スマホ搭載Riderを活用したレーザー測量を長距離対応に

点群データ取得の有効範囲を外付けデバイスで35mに拡張

株式会社オプティム(菅谷 俊二社長=東京都)は、スマホ搭載のLiDARセンサーを活用し、3次元測量ができるアプリ「OPTiM Geo Scan」を拡張し、35mまで計測可能な地上型レーザースキャナー「OPTiM Geo Scan Advance」を2023年5月24日より提供開始した。

お披露目されたスマート型レーザスキャナー

従来のスマートフォンに搭載したLiDARセンサーによる3次元測量では、有効範囲が5mほどとされ、歩く際に危険のある法面や、接近しがたい災害地などでの計測には対応が難しかった。今回開発したGeo Scan Advanceは、専用ハードウェアやGNSSレシーバーを後付し、スマートフォンによる測量を補完する。点群取得可能距離は約35m、測定制度は位置座標の測定制度プラスマイナス50mm以内。国土交通省の出来形要領に準拠している。

すべての人に3次元測量ができる環境を提供することが願い

開発を担当したオプティムの坂田泰章ゼネラルマネージャーは「Geo Scan」の開発経緯について「ゼネコンにヒアリングをし、協業で開発をした。ヒアリングの中で、ゼネコンの業務のネックになっている部分の課題解決に繋げたかった」と話す。起工測量や検査書類業務などの生産性向上が課題と分かり、専用の機器を使わず、誰でも持っているスマートフォンを活用した技術を目指したことが起点。今回開発したGeo Scan Advanceは、その発展形として、より多くの現場で導入できるよう機能拡張し、地上型レーザスキャナとして活用できるものとした。価格は本体機器1セットあたり33.3万円に設定している。

メーカーからのリリースリンク先:
https://www.optim.co.jp/newsdetail/20230519-pressrelease-01