超音波センサで水位計測、遠隔監視やアラート機能も

中小河川水位モニタリングシステム「小型IoTセンサー」(積水樹脂)

 中小河川の水位モニタリングを簡単、リーズナブルで行うことができる「小型IoT水位センサー」。京セラコミュニケーションシステムが提供する「Sigfox」で通信し パソコンやスマフォで水位の状況が遠隔から把握でき、水位の上昇時はアラートメールで水害リスクを察知することが可能となる。
 水位計測は超音波式センサで行う。センサ・通信・電源など測定に必要な装置や機能は小型軽量ボディにまとめられていて、橋梁の防護柵などに簡単に取り付けることができる。測定範囲は60㎝から5mまで。計測データは10分間隔でクラウドに送信。電池駆動式で、電池交換なしで出水期の約6ヶ月 間のモニタリングが可能という。計測データの閲覧は、ウェブブラウザ―(専用アプリのインストールは不要)からアクセスでき、水位の変化などを確認することができる。
 「国立研究開発法人防災科学技術研究所との共同研究で開発した製品。台風襲来時の自然環境下(実際のフィールド実験)でも、計測や通信などの有用性は実証できいている。小河川の氾濫やバックウォーター現象のリスク把握にも有効。河川管理(自治体)の省力化に役立てて欲しい 」(同社担当者)と話す。現在は、試験販売中となっていて、1台あたりの設置費用は直接工事費で約40万円。

■製品に関するお問い合わせ先
積水樹脂株式会社 中部支店 TEL052(961)1571