打設後24時間以内で施工箇所開放が可能

超速乾性コンクリート舗装「1DAY PAVE(ワンディペイブ)」

 コンクリート舗装でありながら打設後約1日で養生を終えることができる超速乾性コンクリート舗装「1DAY PAVE(ワンディペイブ)」。今年10月竣工を迎えた県建設業協会諏訪支部「新諏訪建設会館」の駐車場舗装にも使われた。

 コンクリート舗装はアスファルト舗装に比べ、視認性に優れるほか、耐久性があるため長寿命化を図ることができるなどのメリットがある。しかし、養生には1週間以上必要という課題があり、特に早期に交通開放が必要な道路補修等では使用が難しかった。
 これに対し、新諏訪建設会館の駐車場舗装に使用した1 DAY PAVEは、減水性が高く、スランプ保持性能の優れた「高性能AE減水剤」を使用し、水セメント比を35%と通常の舗装用コンクリートよりも小さくすることで養生期間を短縮。打設後24時間以内という早期での施工箇所開放を可能としている。
 同現場で外構工事を手掛けたスワテック建設の平尾晃弘さんは「通常のコンクリート舗装はもちろん、アスファルト舗装と比べても養生期間が削減できるため、大幅な工期短縮につながる」と話す。
 1 DAY PAVEを使った舗装は、通常のコンクリート舗装に比べ高価となるが、今回の工事を担当した高見土建の高見秀司社長は「軟弱地盤の諏訪エリアでは質の高いコンクリート舗装で施工することが道路の長寿命化と道路整備の高度化に有用。ライフサイクルコストを抑えられるメリットはデメリットを補って余りある」と話す。
 1 DAY PAVEは、全国生コンクリート工業組合連合会などが開発。2009年から全国各地で導入が進んでおり、2013年8月に国土交通省の新技術情報共有システム「NETIS」に登録されている。2018年12月末で167件で施工面積は約5万㎡の施工実績を有する。