【interview】内川浩一さん(北陽建設・大町市)

松本砂防で最優秀論文賞を受賞!安全追求や技術磨きさらに成長を

 今年2月、国土交通省松本砂防事務所の安全研究発表会で最優秀論文賞を受賞した。論文は砂防えん堤工事における安全管理の取り組みをまとめたもの。現場作業のリスクを①転落・墜落災害②クレーン災害③車両災害-の3つに分け洗い出し、基本事項・行動の徹底やIOTを活用したモニタリングなどを行い、現場の安全管理を実施。その取り組みが高く評価された。
 「災害の撲滅にすべての技術者が努力を続けているが、それでも災害はなくならない。災害をゼロにすることは難しいかもしれないが、事故・災害が起こらない仕組みをつくりだすことは可能。受賞を励みに、今後も努力を続けていく」と語る。
 大学卒業後、地元大町に戻り入社し、16年目。入社以来、出先営業所での勤務が長く、元請け工事の現場担当の経験は無かったが、4年前に本社に異動。以来、県工事を中心に元請け現場を任されるようになった。
 「現場の代表としての責任や会社の期待など、プレッシャーを感じることもあるが、自分をさらに成長させることができる環境にあることをプラスに考え、苦手な論文作成なども含めてさまざまなことにチャレンジしていきたい」と笑う。
 元請け技術者として初の担当現場では県優良技術者表彰、続く2つ目の同現場では最優秀論文賞の受賞と、着々と実績を積み、自分の成長につなげている。
 中堅技術者の立場となったいま「今後は若い技術者が伸び伸びと仕事ができる環境づくりにも貢献していきたい」と話す。そのためには、現場作業の効率化に向け新技術活用での生産性向上や安全管理に関する研究などにも引き続き力を入れていく考えだ。
 「当社の場合、社内に専門の技術部門がある。何か困ったことがあれば、色々と相談できる心強い味方。技術部門の力も借り、新しいことにも臆さずチャレンジしていきたい」と語る。これから建設技術者を目指す若者が伸び伸び働き成長できる環境づくりに、先輩技術者として誇りを持って取り組んでいくとしている。
 休日は、家族とスキーを楽しんだり、高校までの経験を生かし、社内野球部の責任者として活躍する。「今年は雪が少なくスキーの回数が例年に比べ減ってしまい、野球の試合も年数回なので、少し体がなまっています」と微笑む。
(取材:2020年4月、掲載:新建新聞2020年4月5日号)