熱交換促進素材「ヒートコンダクション・グレイン」

舗装材に混入で融雪効果と路面温度上昇に抑制効果(武田設備)

舗装材に混入するだけで、融雪効果や夏場の路面温度上昇の抑制に効果を発揮する熱交換促進素材「ヒートコンダクション・グレイン」。熱交換に優れた熱伝導セラミック素子が原料。その高伝導素子を介して、冬は地中の熱を地表面に送り雪を融かし、夏場は太陽で照らされた地表面の熱を地中に逃がすことで路面の温度上昇を抑制する仕組みだ。

「冬場は融雪システムと組み合わせることでさらに効果は高まり、夏場は路面からの反射熱を約3~4℃下げる効果が当社の試験で実証されている」(同社担当者)という。

施工に関しては決められた配合比率で同素材を舗装材に混ぜるだけ。特殊な機械を必要とせず、作業の手順や工程もほとんど変えず工事できるのも特徴だ。「配合は体積比で概ね10%が目安。混入量はアスファルトの場合は重量(t)あたり約75kg、コンクリートやモルタルの場合は㎥あたり約80kgとなる」(同社担当者)いう。

販売価格は1袋・20kg入りで約●●●●円(税別)。販売代理店の武田設備では住宅・事業所の玄関スロープや駐車場の融雪対策工事を同製品を活用して実施するほうか、同製品を混合した融雪ブロックの製造販売なども行っている。「素材の特性を活かし、冬は降雪を溶かし、積もらない凍らない路面を実現。一方、夏は太陽の照りで熱くなる路面の温度上昇を抑制できるなど、オールシーズンで効果が得られる製品」(同)と説明する。

■製品に関する問い合わせは
武田設備株式会社(中野市)TEL:0269-38-1013


「ヒートコンダクション・グレイン」を混合したコンクリートと
通常コンクリートで氷が融ける速さの実験映像