ジオグリッドや改良土を使った「GTフレーム工法」

法枠を含む全面緑化、軽量材で施工容易に(補強土植生のり枠工協会)

 補強盛土工法などで使われる「ジオグリッド」や「短繊維を混合した改良土」を法枠材に使用する吹付法枠工法「GTフレーム工法」。モルタルや鉄筋を使った従来の法枠工法に比べ、ジオグリットと改良土を使うことで法枠面を含む全面緑化(モルタル材による法枠造成の場合、枠内のみの部分緑化)が可能となる。
 使用材料は軽量で施工が容易、吹付材に使用する改良土は圧送・吐出性に優れるので、高所や長距離の吹付が可能な点も特徴だ。モルタル殻(リバウンドロス)や養生シート材などの廃棄物の現場発生を抑え、全面緑化による景観保全やCO2排出量の削減など環境面でも優れた特性を持つ。「1000㎡あたり工期で約2分の1、コストも同様の縮減が可能」(協会担当者)。
 国土交通省・農林水産省をはじめ全国で1207件、約103万㎡、長野県内では道路・急傾斜・治山工事など89件で約6万㎡の施工実績を有する。国土交通省新技術情報提供システム(NETIS)登録製品。国土交通省の直轄工事では優れた活用の効果が評価され、2018年度に公共工事等に関する技術の水準を一層高めるため画期的な新技術として「推奨技術」に選定された。

■製品に関する問い合わせ
補強土植生のり枠工協会事務局(岐阜県大垣市)/TEL:0584-81-6838