既設手動水門の自動化システム「お助け門」

独立外部電源不要、遠隔監視・操作でコスト削減(伊東産業)

 用排水路やため池などの水門を自動開閉するシステムにソーラー発電と蓄電池を組み合わせ、より省力化、人手のかからないシステムとした水門電動開閉装置「お助け門」。
 開閉装置の電源を確保できない場所でも新たな外部電源(電柱設置・電線敷設)を必要とせず停電時も水門を自動開閉でき、加えて遠隔監視・操作することも可能。「太陽光を利用することで電力供給がない山間部でも使え、豪雨時など水嵩が増し危険が伴う中での水門管理においても現場に足を運ばずに監視や開閉作業ができる」(同社担当者)。従来の手動式から自動化システムを採用した水門の改修が進む中、県内外を中心に施工実績を着実に伸ばしている。
 写真は軽井沢町の千ケ滝湯川用水路に設置(県営かんがい排水事業下堰地区水門自動化工事)された「お助け門」。同規模(H1.6m ×W1.4m、200 ㍗タイプ)の水門設置に関するコストは、装置やソーラーパネル、操作盤、水位計、遠隔監視・操作機能、工事費を含め1基あたり約1300万円前後。
 国土交通省新技術情報提供システム「NETIS」および農林水産省農業農村整備民間技術情報データベース「NNTD」登録製品。

■製品に関する問い合わせ
伊東産業株式会社/長野支社(長野市)TEL:026-283-0365

 

水門電動開閉装置「お助け門」紹介映像(提供:伊東産業)