コンクリート構造物保護材「ラバースチール」

ゴムと鋼板でえん堤や橋脚を守る(シバタ工業)

 ラバースチールは、シバタ工業と(一社)砂防・地すべり技術センターが共同開発したコンクリート構造物の保護材。ゴムの弾性と鉄の剛性を組み合わせたのが特長。
 構造物の補修・補強の工事で多くの採用実績があり、土砂や礫の衝突、水による摩耗が懸念される砂防堰堤の水通し部分や、橋脚下部などで使われている。
 本体は、鋼板をゴムで覆った一体型の構造。構造物の保護部にボルトで設置する。礫や土砂が衝突する衝撃を分散し、緩和することで構造物を保護する。埋設した鋼板はゴムで完全に被覆されているため、空気や水によって腐食することなく耐摩耗性や耐腐食性、耐酸性に優れている。
 同社担当者によると「天端部が10 年間で最大10m の摩耗した堰堤にラバースチールを施工したところ、18 年を経過しても8㎜ の摩耗量に抑えることができたという事例もある」という。
 国土交通省新技術情報提供システム「NETIS」(登録番:KK-10004-VE)登録製品。

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