ダンプカー用泥落装置「スパッツ」

タイヤの回転で泥土を落とし周辺の汚染を防ぐ(井上鋼材)

  建設現場に出入りするダンプカーのタイヤに付着した泥土を車両の動力だけで落とすことができる泥落装置「スパッツ」。タイヤに付着した泥土が現場周辺の道路を汚し、乾いた泥土が粉じんとなって周辺環境を汚染することを防ぐために約50 年前に考案・開発されたロングセラー商品だ。
 経済・社会・環境問題などの解決に貢献するとして近年、注目を集める「SDGs」。SDGs が企業評価の新たな指標となり、建設現場の環境保護対策がより一層重要視される中、同製品のコンセプトに再び注目が集まっている。
 スパッツの最大の特徴は、車両の動力を使い作動するため電気設備や燃料がいらない点。現場に設置した装置に車両を載せて約10 秒、タイヤを回転させるだけで付着した泥土を除去できる。
 装置は後輪のみのタイプと前後のタイヤを同時に洗浄する全輪型がある。「スペースに制限ある場合は後輪のみの装置がおススメ。タイヤの回転と同時に水を噴射し洗浄力を高めたウォータータイプなども用意している」(同社担当者)。
 設置は現場条件やタイプによってさまざまな提案が可能。「長期の現場や工事期間中に移設の必要がなければ①地面に対してフラットな状態で使用することができる埋め込み型②除去した泥の処理作業をしやすくするためコンクリートで基礎をつくり装置を設置するタイプ—の提案も可能」(同)。スパッソは、基本1 カ月以上のリース契約となる。

■製品に関する問い合わせ
井上鋼材株式会社・機材部(神奈川県横浜市)/TEL:045₋521₋2141