建設現場の変革、未来の現場を安全かつスマートに(前田製作所 コマツ甲信)
少子高齢化による労働人口の減少は、建設現場において深刻な問題の一つで、労働生産性の向上は今すぐ取り組むべき課題だ。「スマートコンストラクション」は、建設生産プロセス全体のあらゆる「モノ」のデータをICT で有機的につなぐことによって、測量から施工・検査まで現場のすべてを「見える化」し、安全で生産性の高い「未来の現場」を創造していくソリューション。労働力不足をはじめ安全性の向上など建設現場のさまざまな問題・課題を解決へと導く。
同社担当者によると「スマートコンストラクションは、国交省i-Construction に準拠し、測量・設計図・建機施工・検査をすべて3次元データで結ぶ。専用の『スマコンアプリ』(クラウド)で管理・見える化を図り、必要に応じてそのすべての作業を建機メーカーの私たちが引き受けることも可能。施工に使用するICT 建機は3 次元設計データによるマシンコントロールを行う専用機で、コマツのICT 技術を駆使した高性能な機械」だという。マシンコントロールでは、丁張りなど目印の設置を減らすことができ、その工数を大幅に削減、安全性の向上にも大きく寄与する。
写真は塩尻市内における砂防管理用道路の造成現場で0.50㎥バックホウを使い法面を整形しているところ。「急峻狭小で過酷な現場条件でも、危険な丁張り作業を軽減し安全でスムーズに作業を実施することが可能」(同)だという。全国で300 件以上の現場を行ってきたスマートコンストラクションについて、同社では「これからも進化を続け、建設現場をサポートする」としている。
■問い合わせ先
株式会社前田製作所 コマツ甲信支店(松本市)/TEL:0263−25−6122