土木インフラ農業土木編~農業水利施設の長寿命化計画と維持補修~

  • CPDS 5ユニット
  • 建コンCPD 5単位
  • 測量系CPD 5単位
  • 建築系CPD

国が進める土地改良長期計画や、長野県農業農村整備計画の中では、耐用年数を迎え、更新時期に入っている農業水利施設の「長寿命化」と「減災・防災対策」が大きな課題となっております。 

また、現場においては、建設分野と同じく、ICTの活用も徐々に進んで参りました。今回のセミナーでは、農業水利施設の、特に水路に焦点を当て、識者やトップランナーから、最新の調査・点検手法や補修工法について、実際に取り組んだ事例を多数紹介します。行政からは『農業水利施設ストックマネジメント』や、『長野県農業農村整備計画』など長寿命化に関わる事業の最新状況を共有していただきます。他では聞ける機会の少ない農業土木に特化した内容をセレクトしました。ぜひこの機会にご参加下さい。 

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開催概要

時間 2019年(平成31年)10月4日(金) 10:00~16:50(受付9:30~)
会場 松筑建設会館(松本市)3階 大会議室
継続学習支援制度 ・建コンCPD       5単位※
・測量系CPD       5単位※
・土木施工管理CPDS    5ユニット※ 
※いずれも予定
定員 80名
受講料 ①共催団体/自治体 税込7,560円(テキスト・昼食代込)
②購読者(新建新聞、新建JOHO)税込8,640円(テキスト・昼食代込)
③一般 税込10,800円(テキスト・昼食代込)
主催 新建新聞社
共催 (一社)建設コンサルタンツ協会、(一社)長野県測量設計業協会
後援 長野県、(一社)長野県建設業協会、長野県コンクリート補修・補強協会、長野県土木施工管理技士会
事務局 新建新聞社 建設メディア事業部 データ情報課
セミナー事務局  TEL 026-234-1118 FAX 026-235-8386
担当/伊藤尚史(Mail:n.ito@shinkenpress.co.jp)

スケジュール

Session1

9:50~10:50

『農業水利施設の長寿命化の取り組み』

農林水産省関東農政局 西関東土地改良調査管理事務所 伊那西部支所

支所長、同次長 小林 宣仁 氏 、佐藤 敦史 氏

伊那西部地区の基幹的な農業水利施設は、国営伊那西部土地改良事業(昭和47~62年度)により整備されたが、事業完了後、経年に伴う性能低下が生じている。今後、さらなる性能低下の進行により、施設の維持管理に多大な経費と労力を要するとともに、農業用水の安定供給に支障を来すこととなる。このため、「長寿命化計画」に基づき農業水利施設の性能を長期に渡り保全するための整備を早期から行うことにより、施設の維持管理の軽減及び農業用水の安定供給を図り、農業生産の維持及び農業経営の安定に資する。

Session2

11:00~12:00

『長野県における農業水利施設の長寿命化』

長野県農政部 農地整備課
水利係長 小松 俊一

県内の農業水利施設の多くは耐用年数を超過し老朽化が進行しており、施設管理者は令和2年度末を目処に長寿命化計画の策定に取り組んでいる。今後の長寿命化の進め方について、ICTを活用した迅速・安全な維持管理システムの導入など地区事例を交えて紹介する。

Session3

13:00~14:20

『水利施設コンクリート構造物の機能保全対策 -関連技術書策定をめぐる話題とその後の対応-』

島根大学名誉教授 農研機構
フェロー 長束 勇

水利施設コンクリート構造物の補修・補強に関する技術書策定においては、補修・補強に求められる主な性能とその照査方法、材料・工法の品質規格について、各策定委員会で大いに議論がなされた。講演では、議論された技術的課題を取り上げて論点を整理するとともに、課題解決に向けたその後の対応も併せて紹介する。

Session4

14:30~15:10

『自然流下式TVカメラによる長距離水路トンネル内面ロボット調査技術』

ジオデザイン株式会社 技術部
次長 菊池 信夫

水路トンネルは,確実かつ安定的な水輸送・供給を使命とする重要なライフラインである。そのため、水路トンネルの断水による定期的な点検調査は重要であるが実施困難なことが多く、特に長距離の水路トンネルにおいて定期的な全線調査が出来ていない場合が多い。そこで、通水状態にある長距離水路トンネル覆工内面の全線点検調査が可能となる「長距離水路内面調査ロボット」を開発し、その概要と適用事例を説明する。

Session5

15:20~16:00

『農業用水路トンネル空洞への現場発泡硬質ウレタンフォーム充填による機能回復技術の開発』

農業用水路トンネル機能回復技術研究会 岡三リビック株式会社
リバイブ創環部 機能保全室
室長 沼田 治

高度成長期に全国に整備された農業用水路トンネルを維持管理するための官民連携新技術(農林水産省)。トンネルの変状メカニズムを解明し、ウレタン樹脂を使用したコンパクトな施工設備で農業用水路トンネルの機能回復を可能にする工法の紹介をする。

Session6

16:10~16:50

『長延長水路トンネルの復興背面空洞へのウレタン充填工法適用事例紹介』

アップコン株式会社 営業部
副部長 漆原 孝成

断面が小さく延長の長い水路トンネル補修において覆工背面空洞充填の課題と問題点を解説。代表的な空洞充填工法の比較を行い、水路トンネルの空洞充填補修に最適なウレタン充填工法を、施工事例を交えて紹介する。

アンケート記入

~ 16:50

閉会 16:50

【備考】毎Session後に質疑時間を10分程度設ける予定。昼食休憩は60分