危機管理型ハード対策 越水に強い堤防の整備(アスザック)
「テトラック」は堤防の弱部となる裏法尻をブロック等で補強し、越水の際深掘れの進行を遅らせることにより、決壊までの時間を少しでも延ばすことができる危機管理型ハード対策に用いられるポーラスコンクリートの二次製品。
製品の特長は、堤防上に設置する場合、突起部以外を堤防内に設置する場合、また用地境界の位置に対応した断面が可能なこと。亜鉛-アルミニウム合金メッキ鉄線(φ8mm)により法面および平場部を格子状に連結させることで、フレキシブルな群体構造となっている。
また、上端部および平場部端部にすり付ブロックを使用することで、越流水による上端部の堤防侵食を低減し、平場部端部の流水作用による鉛直方向の侵食を抑えることができる。
構造物は、透水係数1.0×10-1cm/s以上のポーラスコンクリートであるため、雨水や浸透水の滞留を防ぐことができ、砕石層および水抜き穴は不要。表面は菱形突起(8cm・5cm)とし、越流水の流速を低減することができる。
施工に際し、堤防法尻基礎ブロックやすり付ブロックを使用することで、現場打ちコンクリート打設が不要となり、延長方向に進みながら施工が可能で工期が短縮できる。
■同製品の問い合わせ先は
アスザック株式会社 インフラエンジニアリング事業部 TEL:026-245-6567